マイテーのウィンチの設計は、まず人を守ることから…。答えは「マジックブレーキ」。

巻上げ機の荷もどり落下事故は、人身事故や荷の損傷など大きな損害につながります。マイテーは、そのような事故の大きな要因である爪車式ブレーキを改め、特殊フリーホイルを使った「マジックブレーキ」を世界にさきがけて開発。原理的に、荷もどりによる逆回転を阻止できるようになりました。この「マジックブレーキ」の技術は、すべてのマイテーの製品に生かされています※。何よりもまず、操作する人の安全を第一に考えた“使いやすさ”と“耐久性”にすぐれているのが、マイテーのウィンチの大きな特徴なのです。

マジックブレーキの構造

「マジックブレーキ」は、フリーホイール、メカニカルブレーキ、コントロールブレーキ装置からできています。

フリーホイール(ブレーキライニング板)
メカニカルブレーキ

フリーホイール機構

大きな特徴は回転部分の独特の形です。徐々に狭くなっていくように削られているのが、大切なポイント。この部分にそれぞれローラー、スプリングが入れられます。そしてそのローラーをスプリングが常に押し出しているため、逆回転のときはブレーキがかかり、順回転(時計方向)に回すとフリーの状態になるわけです。

メカニカルブレーキ

荷重(出力)の雄ブレーキBと人力(ハンドル)側の雌ブレーキAが、フリーホイールをはさんで、ねじでかみ合うように向き合っています。Aを時計方向に回すと、AとBが締まり一体となって出力側シャフトが巻上げを開始します。するとBに荷重の力が逆回転の方向でかかってきますが、フリーホイールがその逆回転の力にブレーキをかけます。このとき、5個のローラーがスプリングによって絶えず内側・外側双方に接触しているおかげで、瞬間的に逆転の負荷がかかっても、その力が均等に分散するため、爪車のように1か所に荷重がかかってはずれてしまう危険がなくなりました。また、ローラー自体も回転するため、摩耗や音、衝撃はほとんどありません。
巻下げの場合、Aを反時計方向に回すと、AとBがゆるみ、ともにフリーホイールから離れてBとシャフトは逆転します。このとき荷重がかかっていると、Bの回転はAより速くなるために、結局ブレーキがかかります。巻下げの作業は、この繰り返しで行われます。

コントロールブレーキ

メカニカルブレーキの場合、負荷がかかっていない状態(空荷)では、ブレーキが効きにくくなることがあります。これを防ぐのが、コントロールブレーキです。メカニカルブレーキは、ある一定の負荷がかからないと、AとBの間が締まらずに緩んでしまい、結局ブレーキがかからず、ハンドルが急回転するなどしてしまいます。コントロールブレーキは、雌ブレーキ側を、コイルスプリングで強制的に押し出している状態をつくることで、この問題を解決しました。負荷の多少に関係なく、常に安全な状態で作業ができます。

さらに安全に
逆巻き防止装置 :近年、マジックブレーキを装着していても、ウィンチ操作に不慣れな作業者が操作を誤り、巻下げが完了したあとも操作を続けて、たるんだワイヤを巻込んでしまう「逆巻き」のトラブルが絶えません。これは、機械の故障の原因となるだけではなく、逆巻きに気づかない次の操作者の事故にもつながりかねない危険なものです。マイテーのウィンチには、逆巻きを防ぐストッパーも装備可能です(受注生産)。

マイテーのすべてのウィンチには「生産物賠償責任保険」が付いています。

※カムアップ製ウィンチには装着されていません。